心臓・血管の病気について
心臓や血管の病気は、薬や食事などの治療がよいか、より積極的な治療が必要か検討いたします。積極的な治療と言っても、医療の進歩により体に負担の少ない方法で乗り越えられる可能性もあります。個々に最適な選択ができるように、話し合いながら対処したいと考えております。
なお、心臓や血管の病気は予防が何より大切ですが、発症してしまった場合には、その治療を行うことと同時に、再発しないように生活習慣病をより適切に管理しなくてはなりません。
心不全について
心不全は、高齢化に伴い今後も増加することが予想されます。弁膜症、高血圧性心疾患、心筋症、不整脈、心筋梗塞など、何が原因なのか精査することから始まります。原因によっては、手術などにより薬が不要になるほど改善することもあるからです。手術でない場合でも、原因により対応が異なります。長い経過とともに入院が必要となることも多く、生活指導、薬物療法がとても大切です。
狭心症・心筋梗塞について
狭心症、心筋梗塞は心臓を養っている血管が動脈硬化で細くなる、詰まることにより発症します。胸が痛い、圧迫されるといった症状です。心臓カテーテル検査・治療の必要性を見極めることが大切です。日々の診療では、心エコー、運動負荷心電図などでの評価、フォローアップを行います。
不整脈について
不整脈には動悸などの症状はあるものの命には関わりのないものと、致命的になるものが含まれます。治療が必要なのか、経過をみる方がよいのかを判断します。治療が必要とすれば、薬での治療か、カテーテル治療(アブレーション)などのより高度な治療が望ましいか、ご本人と話し合いながら決めてまいります。
動脈・静脈の病気について
閉塞性動脈硬化症は全身の動脈硬化が進行している際に認められます。歩いた時にふくらはぎは張る、途中で休むとまた歩けるといった症状です。薬の治療で対応すべきか、カテーテル治療、バイパス術などを選択すべきか検討いたします。
深部静脈血栓、肺塞栓はいわゆるエコノミークラス症候群と言われています。足の静脈の流れが悪い場合に血の塊ができることで発症します。足が腫れることで気づくことが多いです。血の塊がここから流れて行き、肺の血管に詰まると呼吸が苦しくなります。薬物療法の進歩により治療法が大きく変化しました。基礎に悪性疾患が隠れていることがあり、原因の検討も重要です。